著者
福田 修 藤田 真治 辻 敏夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J88-D2, no.1, pp.105-112, 2005-01-01

本論文では,発声機能障害者のための新しい意思伝達装置の開発を目的とし,頸部及び表情筋から計測したEMG信号に基づく代用発声システムを提案する.このシステムは,まずEMG信号から使用者の意図する語音を推定し,次にそれを連ねた語音列から意図する単語を推定するという2段階の処理を行う.語音,及び単語の推定には,統計構造を有するニューラルネットと隠れマルコフモデルを用いた.従来の電気式人工喉頭は,頸部に人工呼吸器を取り付けた際などに使用が困難となるが,本手法はそのような場合でも使用することが可能である.健常な男子大学生及び喉頭切除者の計5名による実験を行った結果,精度良く語音・単語を識別できることが示された.

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[BCI] EMG信号から使用者の意図する語音を推定
[BCI] EMG信号から使用者の意図する語音を推定

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