著者
市坪 信一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J93-B, no.9, pp.1140-1149, 2010-09-01

移動通信で使われる電波の周波数は様々で,同じサービスでも世代ごとに周波数は変わる.電波伝搬の周波数特性が広い帯域にわたって解明されれば,周波数ごとの研究は必要なくなり,自システムの回線設計だけでなく他システムとの干渉設計にも有益である.本論文ではこれまでに報告されてきた移動伝搬の周波数特性をまとめて全体像を明らかにする.対象とした伝搬特性は,屋外のマイクロセル環境や屋内環境における伝搬損と建物侵入損,伝搬遅延,到来波の角度広がりである.その結果,ほとんどの環境で周波数による伝搬特性の差が小さいことを示す.むしろ周波数に依存する伝搬特性やその環境を指摘する方が困難である.また,周波数の影響が小さくなる原因についての検討結果も示す.

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@rootflag (続)2.(2GHzの方が)窓から届きやすい:フレネルゾーンの事を意味すると思われるが800MHzでも無限遠から窓を通って10m内側だと2mとの事。従って通常遮蔽損は生じない http://t.co/Un2tC22m

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