著者
熊本 忠彦 鈴木 智也
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J98-D, no.5, pp.788-801, 2015-05-01

Twitterには,面識のない人でも気軽にフォローできるという特徴があり,他者とつながるための手段として有用と言える.しかしながら,その一方で,匿名の人からフォローされたり,既にフォローしているユーザ(フォロイー)のリツイート等により,知らない人のツイートを目にしたりする機会も多く,そのような人たちをフォローすべきか否か迷うことがある.そこで本論文では,フォロー候補となるユーザがどのような印象選好(普段,どのような話題の,どのような印象のツイートを見たり投稿したりしているか)を有しているかを可視化するシステムを提案する.老若男女1,000人が参加した被験者実験の結果によれば,43.2%〜46.5%の人が提案システムによる印象選好の提示を有用と認めたことが確認された.本システムを用いユーザの印象選好を可視化することで,フォローの是非を,有益な情報源かどうかといった単なる損得勘定だけでなく,自身の感性に合ったユーザかどうかという視点から判断することも可能となる.なお,同じ処理をTwitter上のキーワード検索に適用することで,任意のキーワードの印象文脈(そのキーワードがどのような話題の,どのような印象のツイートにおいて用いられているか)を可視化する機能も付加している.

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