- 著者
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石橋 康久
- 出版者
- 医学書院
- 雑誌
- 臨床眼科 (ISSN:03705579)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.11, pp.174-175, 1991-10-30
1.診断にあたって注意する点 角結膜の薬物腐蝕は労働災害と関係することが多く,化学腐触(chemical burns)とも呼ばれる。化学薬品が眼に飛入した事実と角膜所見とから診断は容易である。酸性の薬物とアルカリ性の薬物とによる場合があるが飛入した薬物の性状と角結膜と接触していた時間とで障害の程度が変わってくる。 酸としては塩酸,硫酸,硝酸などの実験用薬剤が多い。アルカリとしては苛性ソーダ,苛性カリ,石灰,セメント,アンモニアなどである。