著者
野上 道男
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.17, 2020 (Released:2020-03-30)

『周髀算経』の一寸千里法は「魏志倭人伝」解読の里程論における基本的な論拠であるとして、多くの研究がなされてきた。これまで取り上げられることの少なかった『淮南子』天文訓の一寸千里法と比較すると、『周髀算経』巻上の「栄方陳子問答」の一寸千里法は、太陽の大きさや日影長を観測せず、しかも『淮南子』の方法を改竄開陳するときに、いくつかの誤りを犯している、と判断される。

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#篠原善富(1819) #周髀算経 #一寸千里法 『周髀算経』 の一寸千里法記述における論理的破綻 Logical failures of description about the shadow length method in ZhouBiSuanJing 野上 道男(都立大学名誉教授) https://t.co/kDC8Tu9YsE 京大(周髀算経 1819) https://t.co/cutMlirNS6 https://t.co/Sjf2r4mgtc
@tokushima2022 『周髀算経』の一寸千里法記述における論理的破綻 https://t.co/19IRlghUmK 野上道男氏は、一寸千里法による計算方法を明確に批判否定していますね。 >二至で太陽の径が2倍も違うことに気づかず というのは竹の穴を覗いてすらいない!ということです。なのに南北80Kmを実測したなどと考えるのは?
@kazufufu1 野上道男「『周髀算経』の一寸千里法記述における論理的破綻」ネット上にありましたので急ぎ拝読しました。 https://t.co/19IRlghUmK 後半に谷本計算の欠陥を指摘してますね。太陽の直径の問題は、既に掲示板上で指摘されていたことで、実測を前提としている点が問題点かと―

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