著者
中里 直美 北條 祥子 菅野 洋 鈴木 高弘 平井 利明 横田 俊平 黒岩 義之
出版者
日本自律神経学会
雑誌
自律神経 (ISSN:02889250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.132-143, 2022 (Released:2022-04-23)
参考文献数
50

脳脊髄液減少症(脳脊髄液漏出症)は交通事故やスポーツ外傷のような外傷性の発症イベントに引きつづき,多彩な全身的体調不良がみられる後天的な慢性疾患であるが,発症イベント要因が不明なこともある.本症は脊髄神経根部での脳脊髄液の漏出(吸収過多)で起こるといわれているが,その病態に関しては不明な点が多い.4つの中核症状(自律神経症状,情動・認知症状,疼痛・感覚過敏症状,免疫過敏症状)が個々の患者で重層的に起こる.本症には性差があり,女性の方が男性よりも各症状の出現頻度や重症度が高い.本症は環境ストレスに対して生体が過敏症(ストレス感覚入力系の過敏状態)や不耐症(ストレス反応出力系の不全状態)を呈する.本症と筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群,子宮頚癌ワクチン副反応,COVID-19慢性後遺症との類似性が注目され,それらの病像は視床下部性ストレス不耐・疲労症候群(脳室周囲器官制御破綻症候群)といえる.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (6 users, 6 posts, 32 favorites)

脳脊髄液減少症と免疫過敏症 脳脊髄液減少症と化学物質過敏症及び食品や薬への不耐性に関連が見られる。 https://t.co/sJL1L4W17e 中里 直美, 北條 祥子, 菅野 洋, 鈴木 高弘, 平井 利明, 横田 俊平, 黒岩 義之 #化学物質過敏症 #筋痛性脳脊髄炎 #慢性疲労症候群 #脳脊髄液減少症
薬剤師から見た脳脊髄液減少症の感覚・免疫過敏症―4 つの中核症状に関する 221 例の検討― https://t.co/da84rCQdpk #maskotlib

収集済み URL リスト