著者
斎藤 成也
出版者
一般社団法人 日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
vol.117, no.1, pp.1-9, 2009 (Released:2009-06-20)
参考文献数
31

20世紀末にはじまったゲノム研究は,ヒトゲノム解読をひとつの到達点とした。しかしそれは終わりではなく,始まりだった。ヒトゲノム配列をもとにして膨大なSNPやマイクロサテライト多型の研究が急激に進み,小数の古典多型マーカーを用いた従来の研究成果を追認しつつ,日本列島人の遺伝的多様性についても新しい光が当てられつつある。また個々人のゲノム配列を決定する研究も進展している。これらヒトゲノム研究の新しい地平を紹介した。

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[あとで読む][アイヌ]   ヒトゲノム研究の新しい地平

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@rHKdGCBT6fDJnQ9 @onoderamasaru ゲノム解析で見た場合、縄文人と同じクラスターに属するのはアイヌだけです。縄文人由来遺伝子が2割以下の本州日本人(大和民族)は韓国人と同じクラスターです。https://t.co/TMK7NxgmM5
@nobutake_Ishii https://t.co/Os2KfsB7WN 人の遺伝的近縁関係の推定にサンプル数は関係ありません。大量のSNPを解析する事で各個人の違いや類似を見ます。その類似集合(クラスタ)が近縁と推定できるのです。1検体の分析結果から検体の近縁を推定します 何処の現代集団に近いかを見るのにサンプル数は関係ありません
ちなみにこの遺伝子研究はけっして左翼の研究所でもなんでもなく、列記とした日本国政府直営の国立遺伝子研究所ですから。 「日本人と一番遺伝子的に近いのは韓国人」の研究論文は以下で見れます。 https://t.co/om4uzjGrmw

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