著者
綿引 芳之
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.251-255, 2010-04-05 (Released:2020-01-18)
参考文献数
19

最近提案された因果力学的単体分割を紹介する.これは従来の力学的単体分割を改良した新しい量子重力理論で,従来の力学的単体分割で曖昧に扱われていた因果性の問題を真面目に受け止め,過去と未来の定義可能な時空,つまり,因果性を持つ時空だけを扱った点に大きな特徴がある.特に,宇宙の分離と融合を認めた2次元時空の因果力学的単体分割は,弦の場の理論や行列模型によって表現することができ,それゆえ,数学的解析が可能な理論となる.

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日本物理学会誌は宝の山。量子重力をどうやってつくるか。https://t.co/XkYPZxCzw5(2次元)時空を小さな三角形で分割。任意の組み合わせを考えて和をとれば経路積分量子化のできあがり。この理論と行列模型との等価性もしめせる。時間の向きを指定した三角形を使う理論はより現実に近そう。

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