著者
上野 健二 杉山 春喜智 河合 昭
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1959, no.13, pp.62-68, 1959-04-30 (Released:2009-07-31)
参考文献数
4

1.1958年一・二・三番茶期こおいて,たまみどりならびに在来種のはさみ摘の生葉を用いて,ヨンコン茶の製造試験を行つた。2.静岡県でつくられたヨンコン茶製造法を基準として,3種類の方法を比較したが,この中では従来の黒グリ製造法とほぼ同様の方法が,最も適当であることがわかつた。3.ヨンコン茶は形状がやや伸型で,香味のよいのを特徴とするにもかかわらず,はさみ摘の普通原料の場合は,再乾機の投入量を減少したり,中揉機を用いたりしてみてもいずれも効果がなかつた.4,したがつてヨンコン茶の製造においても,ある程度投入量を多くして,再乾仕上をすることが不可欠の要件と思われる。5.しかし投入量の増加は必然的に品質の低下を伴うから,香味を害しない程度の投入量の限界について試験を進める必要がある。

言及状況

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ヨンコン茶の製造法について(第1報) https://t.co/G6lxXnTkBV

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