著者
宮坂 宥勝
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.53-76, 1998-03-31 (Released:2017-08-31)

いうまでもなく、阿字本不生・本不生は真言密教の教理、実践の根幹をなすものであり、ことに阿字観はまさしく阿字本不生を教学的な基盤としている。したがって、古来、阿字本不生・本不生に関する著作研究は数少なくない。しかも、それらのほとんどすべては阿字本不生を自明の理として、それを前提としているかのようである。だが、阿字本不生・本不生にはさまざまな問題がふくまれている。従来の解釈や理解の仕方を紹介して、どこに問題点があるかを明らかにしたい。そして、それらの問題をどう考えるべきか、また本不生に関わる空の問題を問い直してみたい。

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