著者
宮坂 宥勝
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.53-76, 1998-03-31 (Released:2017-08-31)

いうまでもなく、阿字本不生・本不生は真言密教の教理、実践の根幹をなすものであり、ことに阿字観はまさしく阿字本不生を教学的な基盤としている。したがって、古来、阿字本不生・本不生に関する著作研究は数少なくない。しかも、それらのほとんどすべては阿字本不生を自明の理として、それを前提としているかのようである。だが、阿字本不生・本不生にはさまざまな問題がふくまれている。従来の解釈や理解の仕方を紹介して、どこに問題点があるかを明らかにしたい。そして、それらの問題をどう考えるべきか、また本不生に関わる空の問題を問い直してみたい。
著者
宮坂 宥勝
出版者
智山勧学会
雑誌
智山學報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.53-79, 1994-03-31

従来、インドのシュードラ(Sudra)の研究は、数少なくない。が、チャンダーラに関しては、とくに仏教の立場からの研究は、ほとんどないといってよいであろう。『ヴァージャサネーイ・サンヒター』を始め、ブラーフマナ文献、古期ウパニシャッドに散見されるチャンダーラは、『マヌ法典』をはじめとするバラモン諸法典で法的に規定されている。一方また、反バラモン教的立場をとる仏教の諸文献でもチャンダーラについての記述は、極めて豊富である。大乗仏教から密教に至るまでのチャンダーラ観は、バラモン教やヒンドゥー教の側からみたそれと対比して重要な問題を提起していると思われる。古代中世のインドにおける一般社会の人間観とともに仏教の人間観の特質を究明してみたい。(1)バラモン法典における法規(2)チャンダーラの職種・義務その他(3)社会的差別・蔑視の対象(4)比喩契機としてのチャンダーラ(5)チャンダーラの救済・出家(6)マータンガ呪・尊格化(7)むすび-チャンダーラの起源と歴史的変遷について-。
著者
宮坂 宥勝
出版者
智山勧学会
雑誌
智山學報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.71-87, 1993-12-12

漢訳『摩登伽経』は、経名の通りにマータンガ(matanga)すなわちチャンダーラにまつわる経典として、夙に知られる。本経に登場するマータンガ種族のトゥリシャンク(Trisanku.漢訳、帝勝伽)王は、チャンダーラ出身である。この王を中心とした物語は『ディヴィヤーヴァダーナ』(Divyavadana)、叙事詩『ハリヴァンシャ』(Harivamsa)などにも伝える。階級批判さらには社会的差別の否定がストーリーのなかでどのように展開するかを考察するのが本稿である。前回発表した同題(一)の続篇になる。なお前篇のチャンダーラ観の構成は、次のとおりである。(1)階級批判もしくは社会的差別の対象としての存在。(2)救済譚における存在。(3)出家についての比喩。(4)差別是認または社会的差別さらには蔑視対象。(5)尊格化。(6)その他。
著者
宮坂宥勝著
出版者
評論社
巻号頁・発行日
1975
著者
宮坂 宥勝 小谷 成男
出版者
密教研究会
雑誌
密教文化 (ISSN:02869837)
巻号頁・発行日
vol.1971, no.96, pp.L35-L24, 1971

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著者
宮坂宥勝 福田亮成著
出版者
大蔵出版
巻号頁・発行日
2003
著者
宮坂 宥勝
出版者
大谷大学佛教学会
雑誌
佛教学セミナー = BUDDHIST SEMINAR (ISSN:02871556)
巻号頁・発行日
no.11, pp.113-127, 1970-05-30
著者
宮坂 宥勝
出版者
密教研究会
雑誌
密教文化 (ISSN:02869837)
巻号頁・発行日
vol.1959, no.43-44, pp.32-48, 1959-08-31 (Released:2010-03-12)
著者
宮坂 宥勝
出版者
密教研究会
雑誌
密教文化 (ISSN:02869837)
巻号頁・発行日
vol.1960, no.47, pp.7-23, 1960-08-25 (Released:2010-03-12)
著者
宮坂 宥勝
出版者
智山勧学会
雑誌
智山學報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.37-57, 1992-03-31

チャンダーラ(Candala漢訳:旃陀羅)は古代インドにおいて前五世紀頃の初期仏教の時代以後に登場する。古典的な四階級(caturvarnya=varna種姓)以外の最下層の存在として、である。大乗仏教では第四階級に含まれるものとするのと、階級に組みこまれないところのいわゆるアウト・カースト(out-caste)とするものとの、二つの立場が認められる。初期仏教以来大乗仏教、密教に至るまで、全仏教史の展開のなかで、チャンダーラはいかなる意味においても常に無視すべからざるものであった。というのもチャンダーラ観は仏教の人間観と深く関わってきたからである。(1)階級批判もしくは社会的差別の否定の対象としての存在。(2)救済譚における存在。(3)出家についての比喩として。(4)差別是認または社会的差別さらには蔑視の対象。(5)尊格化。(6)その他。本論文で取りあげる主要テーマはこのうちの(1)と(2)とである。
著者
宮坂 宥勝
出版者
公益財団法人史学会
雑誌
史學雜誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.352-361, 1979-03-20