著者
中垣 辰徳 松田 憲 楠見 孝
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第10回大会
巻号頁・発行日
pp.144, 2012 (Released:2012-07-20)

Matsuda, Nakagaki & Kusumi(2011)は,仮想空間におけるアバターの印象形成に背景情報の情動価及び,刺激の反復呈示が及ぼす影響について検討した。本研究では背景の情動情報を順序と提示する組み合わせによって操作することで,アバターの印象形成に,Aronson & Linder (1965)の示した,与えられる情報の変化によって印象形成に影響を与える,ゲイン・ロス効果 が現れるかの検討を行った。背景情報の変化からより良い印象をアバターが得ることができれば,仮想空間上でであったアバターと交流を始めるかどうかの判断に影響すると考えられる。参加者には学習段階としてアバターと背景の一致不一致評定を課し,評定段階ではアバターのみを呈示した上で好意度,教育水準,信頼度を7段階で評定させた。その結果,教育水準評定において条件間で,背景快→不快条件のほうが背景快→快条件よりも評定値が高く,ゲイン効果とは逆の影響がみられた 。

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@ketyavrrrr @karaageShota ゲインロス効果というものがあって、本来最初に印象の悪い人が、後から好印象だとより好印象になるという心理があるんだけど、ネット上のアバターに関しては好印象の方が良いという知見があります https://t.co/NVyZCHopEN

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