著者
落谷 孝広
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.10-14, 2011 (Released:2011-04-25)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

細胞外に分泌される分泌型microRNAは体液中を循環するが, エクソソームのようなナノサイズの小胞顆粒に包埋されるため, 多くの消化酵素が存在する血漿・血清中でも安定である. 特に, がんをはじめとする疾患の病態や進行度合いなど, ヒトの生理状態によってその発現量や種類が大きく変化するため, 血液を利用した非浸襲的な診断用バイオマーカーとしても期待されている.本稿では, 小さな分泌型microRNAの発見がもたらすメガインパクトを中心に, 疾患診断への応用や, その生物学的意義についても言及する.

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