著者
木村 通男
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.882-886, 2018 (Released:2018-09-01)
参考文献数
4

今回のAIブームは実は3回目で、2回目の80年代の時にも、医療職はAIに取って変わられるのではと言われた。 2回目のブーム以後、生き残ったシステムは画像認識、音声認識などで、処理能力、データの細緻化により、いま、花を咲かせつつある。 今回の技術的ブレークスルーはディープラーニングであるが、それによる診断には、根拠を示すことが難しい。問題はそれを患者が受け入れるかである。 一方、病気は患者の個性そのものであり、個性に対応することはまさに創造的な行為なのである。 これを念頭に、機械にできることは機械に任せ、新しい職能を常に探せ、と、前回のブームの際、30年前に賢者はすでに記している。

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薬剤師の業務で言えば,正しい薬を正しい個数,正しい患者の袋に入れるのが仕事だと思ってい るとすれば,それはAI以前にAmazonや楽天に負けるということである. 【ファルマシア 2018 年 54巻 9号 p.882-886】 AI時代の医療職業務 AIに医療は取って替わられるか? https://t.co/dqiLx3W61a

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