著者
吉積 尚志 瀬木 俊輔 Kiyoshi KOBAYASHI
出版者
一般社団法人 グローバルビジネス学会
雑誌
グローバルビジネスジャーナル (ISSN:24340111)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.1-8, 2020 (Released:2020-06-22)
参考文献数
7

日本企業が参画した海外インフラ建設プロジェクトにて納期遅延が発生し,多額な損害が発生する事例が後を絶たない.本論文は,海外インフラ建設プロジェクトにおいて遅延が発生する要因を契約形態に着目し,纏めたものである.一般的に,遅延が発生した場合,請負者責による遅延日数に対して契約にて定められた損害賠償額(LD)を請負者は発注者に支払う必要があり,請負者はLD支払いを避けるというインセンティブによって,工程を遵守しようと努力する. 本研究ではPrincipal とAgentの関係に基づいてコンソーシアム契約における請負者のインセンティブについて評価した結果,請負者のインセンティブが低下し,そのため,工程遅延が発生しやすくなることを示した.

言及状況

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システム構築PJの場合はマルチベンダーとなりがちでプライムを置くケースで再委託とするんだろうけど、インフラ工事だとコンソーシアム契約って言うのがあるのね。これメッチャ難しそう。 https://t.co/0dP5A5EXoB

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