著者
竹下 欣宏 三宅 康幸 酒井 潤一
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.111, no.7, pp.417-433, 2005 (Released:2005-11-01)
参考文献数
60
被引用文献数
7 8 3

古期御岳火山起源のテフラと上総層群中のテフラの対比を角閃石の化学組成値を用いて検討した.その結果,上総層群中の白尾テフラ(BYK)とKs12テフラが古期御岳火山のHサブステージのYUT4もしくは5と溶岩ステージの上浦沢テフラにそれぞれ対比できることが明らかになった.BYKとKs12は内陸地域と海岸地域を結ぶ重要な鍵テフラとなるだけでなく,特にBYKは更新世の前・中期境界の直上に位置するために,中部~関東地方において重要な時間基準面を提供すると考えられる. 上総層群中の9枚のテフラ(Ku6E, Ku5C, BYK, Ka2.4B, Ka2.4A, Ch3, Ch1.5, Ks18, Ks12)に含まれる角閃石の化学組成値はそれぞれ異なることを示した.さらに,黒富士火山,古期御岳火山のテフラも角閃石の組成値により明瞭に区別することができた.それらの結果は,その組成値がテフラの同定,対比の有効な指標になることを示している.

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1979年に突然、木曾御岳が噴火した時、松本市でも車の屋根に灰が積もりました。太古の御岳の火山灰が東京都八王子市の地層にも含まれていると当時教えてもらいました。最近の論文では房総半島にも堆積していたみたいで驚きます。 いま御岳の頂上付近で非難されている方は不安な夜を過ごされていると思います。全員がご無事で戻られますことをお祈りします。 https://www.jstage.jst.go.jp/a ...

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