著者
吉村 信吉
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.249-264, 1940-04-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
14
被引用文献数
1

1.東京市杉並區の西,妙正寺川,善幅寺川上流間の臺地に淺井帶があり,地下水面が扁平ではあるが塚状に盛上つてゐて,地下水堆と考へられる。 2.地下水堆は長さ3.5km,幅1.1kmに達し,武藏野臺地に於ては最大である。地下水の動水傾斜は所々稍〓大きくなつてゐるが,地下水瀑布線附近の地下水面のそれに比し著しく小さい。 3.地下水堆は地形から云つて地下水の流出が少い上に厚くローム層下部に粘土層が存在するから生じたものである。 4.聚落發生との間には關係があるらしいが,現在の所證するに足る資料は得られてゐない。

言及状況

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「地下水堆」の命名者は、吉村信吉先生だそうです。 たとえば、1940年の井荻・天沼地下水堆についての論文。 今でも現役の考え方だと思っていいのでしょうか。 https://t.co/Uoxl0YkKL8 https://t.co/XKLutcYESc

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