著者
恩田 陽子 篠原 亮次 杉澤 悠圭 童 連 田中 笑子 冨崎 悦子 平野 真紀 渡辺 多恵子 望月 由妃子 川島 悠里 難波 麻由美 徳竹 健太郎 安梅 勅江
出版者
日本保健福祉学会
雑誌
日本保健福祉学会誌 (ISSN:13408194)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.23-28, 2010-11-30 (Released:2017-09-15)

目的:本研究は、子育ち・子育て支援における評価指標として活用が可能な「就学前児用社会的スキル尺度」の「かかわり指標」との基準関連妥当性について明らかにすることを目的とした.方法:対象は2〜6歳の保育士により気になる子どもとしてあげられた全国98か所の認可保育園に在籍する保育園児121名であり、担当保育士による「就学前児用社会的スキル尺度」の評価、および同一検査者による「かかわり指標」子ども側面を用いた観察を合わせて分析した.就学前児用社会的スキル尺度の各因子得点、総合得点とかかわり指標の各領域得点、子ども総合得点との相関係数を算出した。結果と考察:「協調因子」と<応答性領域><共感性領域>、「自己制御因子」と<運動制御><感情制御>、「自己表現因子」と<主体性領域>で有意な関連がみられ、基準関連妥当性が示された。「就学前児用社会的スキル尺度」及び「かかわり指標」はともに子どもの社会性を短時間の行動観察により客観的に測定できるツールであり、場面により使い分けることで、子育ち・子育て支援に携わるあらゆる分野における、今後の幅広い活用が期待される。

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とある支援介入で使った効果測定というよりは対象となる子どもに関わる各部署の職員の共通理解に大いに役立った。「なんだこの子いいとこあるじゃん、もっと早く教えてよ。」となって、チームの子ども応援モチベが上がった。 就学前児用社会的スキル尺度の妥当性に関する検討 https://t.co/5UJhb3AHFe
この尺度は使ったことある。就学前児の社会的スキルの測定の方法の一つだけど発達障害の診断用ではない。標準化得点でなく積み上げ式点数。 J-STAGE Articles - 就学前児用社会的スキル尺度の妥当性に関する検討 https://t.co/5UJhb3AHFe
ここでは安梅らが開発し、恩田らが妥当性の検討をした「就学前児童用社会的スキル尺度」を用いて、歌詞にある思考をする児童の社会的スキルを検討します。 https://t.co/sxkAYJjhlq

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