- 著者
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森脇 俊雅
- 出版者
- Japanese Association of Electoral Studies
- 雑誌
- 選挙研究 (ISSN:09123512)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, pp.82-90,213, 2008-02-28 (Released:2011-05-20)
「平成の大合併」により自治体数は激減し, それに伴い議会数も大幅に減少するとともに議員数も削減された。合併は地方議会活動にも大きな影響を与えている。本論文は合併が地方議会や議員の活動にどのような影響を及ぼしたのかについての議員アンケート調査結果を分析したものである。まず,「平成の大合併」の先駆といわれる兵庫県多紀郡4町合併によって成立した篠山市議会議員に対して2000年4月に実施したアンケート調査結果の分析を行い, つづいて2006年11月に実施した近畿地方2府4県の31合併議会議員に対するアンケート調査結果の分析を行った。これらの調査結果から, 議員たちは合併自体については肯定的であるものの, 合併の評価については厳しい見方をしていること, 合併後の議会についての評価も低いことがわかった。