著者
小西 哲之
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.680-686, 2019 (Released:2020-04-02)
参考文献数
10

トリチウム研究の現状と今後の展開と課題について,炉内の工学研究のみならず,環境,生物影響,社会との関係まで視野を広げて概観する。核融合炉ではトリチウムは法規制を十分に守っていても一定量のトリチウムを定常放出するため,周辺環境モニターで濃度上昇が検出されるのは不可避であり,その影響の評価と社会による理解,合意まで含めて考える必要がある。工学のみならず環境,生物関連研究や社会との連携の進展は,核融合原型炉の実現に向けて,着実なトリチウム取り扱い技術と経験の蓄積に基づく展開を開始する段階を迎えている。

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意外と核融合サイドの学者の方がまじめに考えてくれているようにありますねえ。 https://t.co/2UTtOLeI2G 核融合トリチウム研究最前線  京都大学 小西 哲之 6㌻ 核融合炉開発にとっても,トリチウム取り扱い技術が如何に進歩し,法令や許認可は十分にクリアしても,最終的にトリチウムの影響,

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