著者
萱野 大樹 稲木 杏吏 若林 大志 赤谷 憲一 山瀬 喬史 國田 優志 絹谷 清剛
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.39-43, 2014 (Released:2015-05-01)
参考文献数
11

MIBG治療は手術不可能または悪性の褐色細胞腫に対して行われる放射線内照射療法であり,国内では数施設で治療が可能である。保険適応外治療であるため治療に要する費用は患者自己負担となる。放射性薬剤を用いた治療であるため,治療は放射線治療病室で行われ,治療後数日間は放射線治療病室で過ごさなければならない。放射線管理上の問題から,患者はADLがある程度自立していることが必須となる。重度の副作用は少なく比較的安全な治療であり,完治に至ることは稀ではあるが病状の軽減および増悪を抑える効果が充分に期待できる治療といえる。手術不可能または悪性の褐色細胞腫に遭遇した際には,早い段階でMIBG治療も治療選択肢の1つとして考慮していただければ幸いである。

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@tableSalt0117 そしてどうやら骨髄抑制に伴う鼻血も、日本の医療現場ではポピュラーではない。 「1,2回の治療で輸血などの処置が必要となる例は稀であるが,万が一重度の骨髄抑制が生じた場合は...」 https://t.co/cmMby3C1WS

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