著者
土橋 喜人 鈴木 克典 大森 宣暁
出版者
一般社団法人 日本福祉のまちづくり学会
雑誌
福祉のまちづくり研究 (ISSN:13458973)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.1-12, 2020-03-15 (Released:2020-12-28)
参考文献数
27

公共交通機関では1970 年代より優先席が導入されてきたが、その実効性に関しては十分に検証されていない。本研究では、札幌市営地下鉄の専用席(優先席に該当)における制度の浸透の背景についてのインタビュー調査、札幌市営地下鉄の専用席と関東圏地下鉄の優先席の利用者実態観測調査および両地区近郊在住者に対するアンケート調査を通して、実情の把握を試みた。インタビュー調査により、導入背景は確認できたが浸透背景までは明確にならなかった。また、観測調査により専用席の制度の実効性の高さが検証された。一方、アンケート調査より、制度(用語)の違い、意識の違い、意識と行動の差等が、札幌の専用席の実効性の高さの要因であることがわかった。市民性にもよるが、専用席の制度は他地域での導入の試行も検討に値する。

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専用席 / 優先席 を必要としている人が座れる割合 札幌専用席93.4%、関東優先席19.9% ※いずれも同じ時間帯、乗車率120%前後の同条件での調査 論文 公共交通機関の優先席の実効性に関する考察 より https://t.co/1hY4PUp0IP https://t.co/N0sgCScvfQ
@fzk06736 @info_history1 「専用席」研究の対象にもなっているんですね https://t.co/PtXtnWWfWV https://t.co/bI0P3PoLWk

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