3 0 0 0 OA 龍涎香の香り

著者
駒木 亮一
出版者
社団法人 におい・かおり環境協会
雑誌
におい・かおり環境学会誌 (ISSN:13482904)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.141-148, 2013-03-25 (Released:2017-10-11)
参考文献数
6

アンバーグリス(龍涎香)は,フランス語の「灰色のアンバー」という言葉に由来する.昔から薬として香水の素材として利用されてきた.その由来は,近年になるまで不明であった.20世紀初頭に烏賊の嘴が含まれていたことが分かり,マッコウクジラPhyseter macrocephalusの体内に生じた病的なものであるらしいことが知られた.このアンバーグリスを分析すると,アンブレインとエピコプロステノールの成分が含有されていた.香水原料としは,エチルアルコールに溶解させ少なくとも6ヶ月以上熟成させ使用する.このアルコールチンキにはテトララブダンオキサイドやアンブレインという香気成分が生成している.

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琥珀に似た灰色っぽい石塊だからアンバーグリス… https://t.co/2bCcpILxbB
この特集が龍涎香に関する歴史的背景や、合成法、心理的評価について、簡潔にまとまっている。以前、レポート課題で平安文学と香りについて書いたけど、龍涎香のみに着目して書き直したくなってきた…。 駒木 亮一「龍涎香の香り」( におい・かおり環境学会誌44巻2号、2013) https://t.co/sIlNOzA3wS
@kandachime0105 気になって軽く調べたら論文出てきたけれど論文の実験対象とか手法とかその他内容がなんとなく怪しい気が… https://t.co/EkKulDEKBF

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