- 著者
-
新本 万里子
- 出版者
- 日本文化人類学会
- 雑誌
- 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第47回研究大会 (ISSN:21897964)
- 巻号頁・発行日
- pp.1, 2013 (Released:2013-05-27)
生理用品(ナプキンなど西洋起源の経血処置の道具)の受容による月経のケガレ観の変容を、パプアニューギニア・アベラム社会を事例に明らかにすることを目的とする。月経小屋があった当時、作物の栽培に危険な月経中の女性は可視化されていた。生理用品の受容によって、月経は、女性個人のものとなった。月経が作物の栽培に危険なものであるという感覚が希薄化し、当該社会の月経のケガレ観は変容していると考えられる。