- 著者
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渕上 恭子
- 出版者
- 日本文化人類学会
- 雑誌
- 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第49回研究大会 (ISSN:21897964)
- 巻号頁・発行日
- pp.H09, 2015 (Released:2015-05-13)
中国同胞(朝鮮族)代理母による韓国人不妊夫婦相手の代理出産において、従来主流であったホストマザー型代理出産に代わって、近年、韓国人の不妊夫婦の夫が、中国同胞代理母の所に赴き、性交渉を行って子どもを産ませた後、DNA鑑定を行ってその子を認知する形態のものに変わってきている。その理由を、韓国の代理出産をめぐる文化伝統と、韓中両国の生殖市場を取り巻く近年の法的・社会経済的状況の変化に照らして考察する。