著者
後藤 恒允
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.159-165, 1990-10-31 (Released:2018-05-08)

この研究の目的は,作文指導論構築の基礎として,言語表現の本質と機能を考察することにある。このため,本稿では,コミュニケーションにおける言語諸機能に注目し,それらを有機的に構造的に関連させて論じた。殊に,ソシュールの言語学をも援用しつつ,言語表現が単なる伝達のためのものではなく,現実を二次的な価値体系として秩序化するものであることについて力説した。しかも,ソシュール言語学で論じきれなかった,表現主体と表現対象との関係について,現象学を援用して考察した。また,言語表現において創造的想像力が一層重視されねばならないことを提唱した。以上を一つの試みとして提案することにしたい。

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[哲学][言語][記号論] 「その関係を形相(form)として示しているのが言語記号の価値である。」がわからなかったです。

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