著者
大澤 正嗣
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース 第124回日本森林学会大会
巻号頁・発行日
pp.67, 2013 (Released:2013-08-20)

トウヒツヅリハマキ (Epinotia piceae) は小型の蛾で、幼虫は針葉樹の葉を食害する。富士山北麓で2001年に本害虫が大発生し、多くのシラビソが食害され枯死し、被害面積は104haに及んだ。本害虫による被害は大台ヶ原で記録があり、本害虫の大発生は8年周期で繰り返されるであろうことが報告されている。富士山麓でも再び大発生する可能性があり、本害虫発生数のモニタリングを行っている。成虫のモニタリングは羽化トラップを設置し、夏に地面から発生する成虫を捕獲しカウントした。幼虫はシラビソを伐倒し、枝を各伐倒木から採取し、そこに付いている頭数をカウントした。その結果、調査を開始した2003年から2004年は減少傾向、2005年~2009年は頭数が一定して少なかった。しかし、その後個体数は増加に転じ、特に2011年~2012年は増加が著しかった。今後大発生が懸念される。

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TBSで放送してる、蔵王のアオモリトドマツと同じ被害を受けた富士山麓についてのレポート 蔵王の取材に同行した人が書いたhttps://t.co/7CHpIKKmBI

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