著者
楠 幹江 山田 俊亮
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.24-32, 2019 (Released:2019-01-25)
参考文献数
8

著者らは, カンボジア王国シェリムアップ州バイヨン中学校において, 女子生徒を対象に家庭科の授業実践を行っている. 本稿は, カンボジアの被服文化に即した巻きスカート型の制服の下衣の製作を中学家庭科の実習授業として行うことを目的としたものであり, グループ学習ならびにルーブリックを取り入れた授業の検証を行った. 制服を題材としたことは, 生徒達にとって, 学ぶ楽しみと友人との語らいを提供する大切な衣服であるという点を重視したことによる. この制服を自分で製作し, 清潔に扱い, 最後まで活用する方法を身につけることは, 家庭科が目的としている「生きる力」を育むことにつながると考える. 以上のような試みを, カンボジアにおける家庭科の授業の充実化ならびに生活の向上を目指し, 日本からカンボジアへの家政学を介した国際協力手法の試みとして本稿では報告する.

言及状況

外部データベース (DOI)

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制服について悶々と考えていたらこの取り組みを見つけた。巻きスカート作りを通しての国際交流についての研究。 楠幹江, & 山田俊亮. (2019). カンボジアでの家庭科教育実践におけるグループ学習を取り入れたスカート製作. 日本家政学会誌, 70(1), 24-32. https://t.co/MPLrHLCspz

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