著者
渡辺 達三
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.193-208, 1992-12-25 (Released:2011-07-19)
参考文献数
13

松平定信は致仕後, 自らを楽翁と号し浴恩園の整備を進め, そこにハスの品種を多数集め, それを観賞し, 蓮譜『清香譜』を完成させている。それまでは, ハスの品種観念も曖昧で, 品種数も数種とり上げられているたすぎなかったが, 『清香譜』では九十余種記載されていたといわれ。蓮譜史上, 画期的な意義を有する。しかし, その『清香譜』は戦後, 散逸し, その実像は明らかでない。また, 翁のハスの観賞についても, その実態についてはほとんど知られていない。そこで, 本稿では, 楽翁のハスの観賞の態度・あり様について, また, その大きな事績である『清香譜』について考察するものである。

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渡辺達三(1992 )「松平定信におけるハスの事績」 『造園雑誌』56(3)、 pp. 193-208、日本造園学会 (最終閲覧2021/06/11) https://t.co/zOqe7g6tYv
あと、蓮関係だと"松平"定信が浴恩園でハス収集して図録まで編纂してる 彼は寛政の改革の保守政策の主導者で、狩猟を「憚べき事」とか言ってて(鷹狩だけど)、さらにジェンダー固定観念を持ってた様子 鍋尻訓歌「よきにによ悪しきににるな 鍋で世は人のこころは自在鉤なり」も https://t.co/3hDWfEvKym

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