著者
土肥 真人
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.29-32, 1994-03-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
37

本論は江戸から東京への変動期にみられる都市オープンスペースの形態的変化を, 社会的な意味生成の場としてのオ-プンスペースという観点から検討することを目的とする。江戸の社会は, 制度的空間的に各町を構成単位としていたことから, オープンスペースは各構成単位の狭間の空間として自らを表していた。そこはまた大道芸人たちが宗教的色彩の濃い諸芸能を披露する舞台であり, 意味的には中世以来の〈定住一漂泊〉の関係がみられる。本論の考察の結果, 明治初期の東京で実施された各種芸能の禁止, 統制等の文化政策は, オープンスペ-スの形態的変化, 社会的諸制度の変化と密接に絡みつつ, 江戸の意味的世界観を変更することが明らかになった。

言及状況

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このへんを読めば雰囲気は掴めると思う(理論的な部分はカットされてるけど) 「江戸から東京への意味的世界の変化と都市オープンスペースの形態的変化に関する考察」 https://t.co/3FGgQFyuO0 「都市オープンスペースの居住人の動きを通してみた明治初期公園の位置づけ」 https://t.co/gjRDHQ6btC

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