著者
曽和 治好
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.661-664, 1998-05-25 (Released:2011-07-19)
参考文献数
9

對龍山荘庭園を事例とし, 庭園の環境音, 特に水音に着目し, 騒音レベル計測と環境音聴取をとおして概況を調査・記録した。調査結果を騒音レベル等値線図に視覚化するなどの方法論により, 空間と音の関係を考察した。その結果,(1) 本庭園は交通音や外部の侵入音の影響を受けにくく, 音を聞き分けやすい静かな音環境の中にある。(2) 滝や水落の音が本庭園の内部音環境を特徴付けている。(3) 本庭園の音空間が3つのエリアに類別でき, そのエリアやエリア中の音空間が庭園の意味的空間構成と重なった。(4) 北池の滝音が平面距離によらず, 視点場の意味に沿うような聞こえ方をしている。このように従来認識が難しかった庭園音環境の空間的読みとりが出来た。

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