著者
青木 陽二
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.53-57, 1999-08-25 (Released:2011-07-19)
参考文献数
30

江戸時代に来日した欧米人の日記や旅行記を調べることにより, 彼らが日本の風景の中で, 地形の細やかさ, 植生の豊かさ, 山上までの耕作, 郊外の田園散策路, 長崎の入江, 富士山, 街道の並木を好ましいと記述していることがわかった。 記述の中には植物の多様さ, 高木の美, 新緑紅葉, 熱帯と寒帯の植物なども記していた。 彼らはまた, 日本人の花好き, 旅行好きであること, 田畑を庭園のように耕すことなどを記述していた。 これらの欧米人の風景記述は, 景観評価のデータとして今後分析を試みる価値があると思われる。

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開国のころ(19世紀),瀬戸内海に観光に来た外国人について知りたい。

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