著者
藤沼 康実 青木 陽二
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.181-183, 1998-11-30
被引用文献数
1 4

冬季の自然風景地の利用としてスキーは重要な活動である。スキー場の利用者数の変動を知ることは,冬季における自然風景地を管理する上で,混雑による不快や過剰利用による自然の破壊,毎日のゴミ処理量や駐車場の必要量などを知る上で大切である。日光国立公園における奥日光湯元スキー場のスキー客数と駐車場の利用台数の変動について,休日のような社会的要因と気温や積雪のような自然的要因の影響について分析を行なった。その結果,1,2月と日祝日,土曜日に利用が多くなることがわかった。また,積雪や気温,湿度などの気象条件も有意に影響していることが分かった。
著者
青木 陽二
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.53-57, 1999-08-25

江戸時代に来日した欧米人の日記や旅行記を調べることにより,彼らが日本の風景の中で,地形の細やかさ,植生の豊かさ,山上までの耕作,郊外の田園散策路,長崎の入江,富士山,街道の並木を好ましいと記述していることがわかった。記述の中には植物の多様さ,高木の美,新緑,紅葉,熱帯と寒帯の植物なども記していた。彼らはまた,日本人の花好き,旅行好きであること,田畑を庭園のように耕すことなどを記述していた。これらの欧米人の風景記述は,景観評価のデータとして今後分析を試みる価値があると思われる。
著者
青木 陽二
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.53-57, 1999-08-25 (Released:2011-07-19)
参考文献数
30

江戸時代に来日した欧米人の日記や旅行記を調べることにより, 彼らが日本の風景の中で, 地形の細やかさ, 植生の豊かさ, 山上までの耕作, 郊外の田園散策路, 長崎の入江, 富士山, 街道の並木を好ましいと記述していることがわかった。 記述の中には植物の多様さ, 高木の美, 新緑紅葉, 熱帯と寒帯の植物なども記していた。 彼らはまた, 日本人の花好き, 旅行好きであること, 田畑を庭園のように耕すことなどを記述していた。 これらの欧米人の風景記述は, 景観評価のデータとして今後分析を試みる価値があると思われる。
著者
田中 誠雄 金 東必 青木 陽二
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.246-248, 1999-01-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
7

中国に始まった山水画の一つに宋の時代に描かれた瀟湘八景画がある。これは我が国に伝わり, 日本人の風景観に大きな影響を与えた。室町時代に絵画として伝わって以来, 近江八景など多くの八景を日本の地形に見いだすことになった。日本の地に見いだされた現在に至るまでの八景の分布を明かにすることにより, 風景観としての八景の影響を明かにするものである。この資料では現在までに地方自治体により把握されている八景の分布と見いだされた年代を紹介するものである。回答の得られない自治体があるので, 今後の調査により八景の数は増加すると思われるが, 現在までの資料でも八景の影響の大きさを推定するに十分な価値を有する。
著者
青木 陽二
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.108-111, 1986-12-15
被引用文献数
8 2

公園緑地の快適な利用密度を利用者の心理的反応から明らかにするために,小石川後楽園の同時在園者数と来園者の混雑感の関連を分析した。混雑感が同時在園者数と関連することを明らかにし,また混雑感が在園者の増加にともなってゆっくり上昇するのに対し,在園者の減少は急激に下がることを明らかにした。
著者
藤沼 康実 青木 陽二
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.181-183, 1998-11-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
12
被引用文献数
2 4

冬季の自然風景地の利用としてスキーは重要な活動である。スキー場の利用者数の変動を知ることは, 冬季における自然風景地を管理する上で, 混雑による不快や過剰利用による自然の破壊, 毎日のゴミ処理量や駐車場の必要量などを知る上で大切である。日光国立公園における奥日光湯元スキー場のスキー客数と駐車場の利用台数の変動について.休日のような社会的要因と気温や積雪のような自然的要因の影響について分析を行なった。その結果, 1, 2月と日祝日, 土曜日に利用が多くなることがわかった。また, 積雪や気温, 湿度などの気象条件も有意に影響していることが分かった。
著者
青木 陽二
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.469-474, 2001-03-30
参考文献数
94
被引用文献数
1 3

風景や景観を表題にする著作が近年になって多くなった。これは風景というものに対する興味が人々に現れた結果であると考えられる。明治以降に出版された風景や景観を表題などに含む本について, 風景という現象に対する理解がどのように変遷して来たかについて調べた。その結果最初は人間の外界にある現象だと思われていたが, 次第に人間の心に生ずる特別な現象であることが理解されるようになった。人間の五感を通した大脳の機能による現象であることが指摘されるようになり, これをもたらしている景観体験について, 時間の長さを変えて, また気候や文化などによる影響について明らかにする必要が分かった。
著者
青木 陽二
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-10, 1987-08-25
被引用文献数
4 34

景観評価において緑の有効性が論じられるようになって,緑の視野に占める割合(緑視率)がよく使われるようになった。今までの研究では緑視率は固定されたものとして算定されていたが,本研究では視野の広がりの違いによる比率の変化に注目して,多様な景観タイプに応じた緑視率算定の方法を被験者を連れた現場実験によって確かめた。