著者
十代田 朗 野崎 哲矢
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.743-748, 1999-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
42
被引用文献数
1 1

本論文は, 立山黒部が電源開発と共に観光開発され, わが国を代表する自然探勝型の観光地と成るまでの歴史的展開過程と, その過程の中で起こった開発と自然保護との論争を明らかにしている。具体的には, 立山黒部アルペンルートの形成過程は, 電源開発準備期, 電源開発本格化・観光開発準備期, 行政主導開発期, 観光開発拡大期に分けられること, 大町ルートの完成により立山ルートの観光開発が優先されたが, アルペンルートが全線開通すると自然保護の動きが活発化し, 自然保護環境を巡る論点は, さらに, 開発が進むに連れ, 風景保護といった漠然としたものから, 動植物の保護, 工事後の緑化修景等個別の問題点に変化していったことなどである。

言及状況

外部データベース (DOI)

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本当に初期の頃はわかりませんが、昭和46年の立山黒部アルペンルート全線開通と同時に、自然保護のためマイカー乗り入れは禁止されています。資料には「自然保護協会、マイカー乗り入れ禁止を陳情、結果開通と同時に禁止と決定」とあります。 仮に電気自動車が一般化したとしたら、今度は渋滞防止を目的として規制継続となるでしょうね。毎年90万人もの人が訪れるところですから、規制しないと大変な事になるでしょう。なお ...

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観光地としての立山黒部アルペンルートの形成過程と富山県側での論議 https://t.co/rIYkgXlhmy 面白そうな黒江真由を見つけた

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