著者
臼元 洋介 一二三 亨 霧生 信明 井上 潤一 加藤 宏 本間 正人 乾 昭文
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.174-179, 2008-03-15 (Released:2009-07-19)
参考文献数
9

電撃傷は生体内に電気が通電することによって発生する損傷を総称しており,雷撃傷も同様に扱われることがある。しかしながら,雷撃傷は受傷時の状況,臨床症状,予後などにおいて,電撃傷とは異なる特徴をもっている。今回我々は,登山中同時に落雷にあい,当院へ救急搬送された雷撃傷の 2 例を経験した。66歳の男性と52歳の女性が大木の下で雨宿りをしている最中に落雷にあった。男性は心肺停止(cardio pulmonary arrest; CPA)状態で搬送され蘇生せずに死亡,女性は第 7 病日に後遺症なく独歩退院した。 2 例とも搬送時に,雷撃傷に特徴的である電紋を認めた。電紋は,体の表面に沿って火花放電(沿面放電)が起きたときに生じる熱傷であるが,電気学的な観点からこの放電は樹枝状に伸展することがわかっている。また電紋の枝の広がる方向を観察することにより,電流の流れた方向が推測できる。今回経験した 2 症例をもとに,生存者の問診から得た情報と電紋の観察から,電流の流れと転帰について考察した。CPA症例では,側撃雷といわれる現象がその転帰に大きく関与していたと考えられ,従来の直撃雷のみではなく,側撃雷についてその啓蒙的意義をふまえて報告する。

言及状況

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[pdf][science][medical] 側撃雷 (side flash)

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雷が話題なのでこちらも参考に( ˘ω˘ ) 症例報告 側撃雷が生死を分けた雷撃傷の2例 https://t.co/GHhMy7NVy0 出典:日本救急医学会雑誌 2008;19:174-9
https://t.co/1lA79NtBD5
@brjap 雨具未着用で高い木が近くにあったが故に雨宿りしようと接近して側撃を受けてしまったようですね。木よりも人体の方が電気を通し易いので頭部の金属(サングラス)の有無は結果論かもしれません。 https://t.co/HkBA7Lh7dh
珍しい事例だけに貴重かも 側撃雷で心静止のれぽ むぅ( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) https://t.co/xTjWfqz599

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