著者
岩西 哲 高田 兼太
出版者
一般社団法人 日本生物教育学会
雑誌
生物教育 (ISSN:0287119X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.83-90, 2022 (Released:2022-08-23)
参考文献数
26

本論では,自然史系博物館の来館者を対象としたアンケートから明らかとなった昆虫に対する好悪の傾向や,それらと昆虫採集・飼育経験との関係などについて報告した.昆虫に対する好悪は性別や年齢により違いが見られた他,昆虫の採集や飼育経験と関連していることが明らかとなった.これらの結果から,昆虫嫌いを軽減し,昆虫の重要性について理解を広めるためには,学校・保育の場や家庭において採集や飼育といった昆虫に触れ合う体験の機会を促進すること,それらの機会を通して,「好きな昆虫」のイメージを具体的に持たせることが重要となることが示唆された.

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虫の好き嫌いについては近年様々な論文が出ていますが、その実態は気になるところです。博物館来館者限定ですが以下の報文も興味深いですね。 岩西哲 & 高田兼太 2022. アンケート調査に基づく自然史系博物館来館者の昆虫に対する好悪. 生物教育 63 83-90. https://t.co/iUeH1LUSFI

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