- 著者
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鈴木 拓
溝端 佐登史
- 出版者
- 比較経済体制学会
- 雑誌
- 比較経済研究 (ISSN:18805647)
- 巻号頁・発行日
- vol.55, no.1, pp.1_23-1_43, 2018 (Released:2018-02-22)
- 参考文献数
- 96
市場経済移行研究では汚職問題は早期から注目されていたが,その分析視点は発散傾向にある.そこで本稿では331件の文献に基づき,政治・経済的要因及び文化・価値観といった観点から14の仮説検証を通じて体系的レビューを行う.その結果,自由化・私有化は汚職に拡大と縮小の両義的な影響を与えており,かつ文化・価値観の影響も無視できないこと,そしていわゆる“潤滑油仮説”はほぼ否定されていることが明らかになった.