著者
瀧口 述弘
出版者
Japanese Society for Electrophysical Agents in Physical Therapy
雑誌
物理療法科学 (ISSN:21889805)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.42-46, 2019 (Released:2022-09-03)
参考文献数
28

疼痛管理で使用する物理療法として,温熱療法,寒冷療法,光線療法,電気刺激療法等が挙げられる.本稿では,先行研究も多く,臨床場面でよく使用されている経皮的電気刺激治療(Transcutaneous electrical nerve stimulation: TENS)について概説する.TENSとは,電気刺激を用いた非侵襲的で副作用もほとんどない鎮痛手段である.TENSは薬物療法と併用して使用可能で,臨床場面でも実施しやすい.TENSの鎮痛機序は脊髄内疼痛抑制機構,内因性オピオイド,下降性疼痛抑制系等が関与すると報告されている.臨床場面では,術後痛,筋骨格系疼痛,神経因性疼痛,癌性疼痛などに対して実施されている.TENSの鎮痛作用を最大限に高めるためには,対象者の疼痛の特性を捉えた上で,先行研究で確立されたエビデンスに基づいたTENSのパラメータ設定をすることが重要となる.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 1 favorites)

疼痛管理における物理療法の選択と実践 瀧口 述弘 2019 年 26 巻 1 号 p. 42-46 https://t.co/L1ttPJC2Sp

収集済み URL リスト