著者
小野田 亮介 松村 英治
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.407-422, 2016-09-30 (Released:2016-10-31)
参考文献数
26
被引用文献数
3 3

本研究の目的は, 低学年児童の意見文産出活動を対象として (1) マイサイドバイアスの克服におけるつまずきの特徴を解明し, (2) マイサイドバイアスを克服するための指導方法を提案することの2点である。2年生の1学級32名を対象とし, 1単元計5回の実験授業を行った。その結果, マイサイドバイアスの克服におけるつまずきとして, 反論を理由なしに否定する「理由の省略」と, 反論と再反論の理由が対応しないという「対応づけの欠如」が確認された。一方, 他者の意見文を評価する活動においては, 児童は反論想定とそれに対応した再反論を行っている意見文を高く評価していた。そこで, 児童は「良い意見文の型」を理解してはいるが, その産出方法が分からないためにマイサイドバイアスを克服できないのだと想定し, 児童が暗に有している「良い意見文の型」を児童の言葉から可視化する指導を行った。その結果, 児童は教師と協働で「良い意見文の型」を構築・共有することができ, その型を基に独力でマイサイドバイアスを克服した意見文産出ができるようになることが示された。

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実践を論文化するには、有能で理解ある研究者とタッグを組むのが早いかも。 小野田さんがまだ博士課程にいた頃のもの。 今は山梨大の准教授。 「低学年児童を対象とした意見文産出指導:マイサイドバイアスの克服に焦点を当てた実践事例の検討」 小野田亮介・松村英治 https://t.co/IyJtKttRGg https://t.co/SKxo3chcrD
「低学年児童を対象とした意見文産出指導:—マイサイドバイアスの克服に焦点を当てた実践事例の検討—」(教育心理学研究 64(3), 407-422, 2016) https://t.co/IyJtKttRGg 意見文産出の在り方だけでなく、実践的研究者と研究的実践者との協働の在り方も提案。 その協働のプロセスも詳述しています。
小野田 亮介, 松村 英治「低学年児童を対象とした意見文産出指導—マイサイドバイアスの克服に焦点を当てた実践事例の検討—」 実践的な視点をもつ研究者と研究的な視点をもつ実践者が、実際の授業を通して実践研究をしてまとめた論文。 https://t.co/PEAXGIsalT

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