著者
佐藤 純
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.367-376, 1998-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
18
被引用文献数
9 15

本研究は, 学習方略に対する有効性の認知, コストの認知, 好みが, 学習方略の使用に及ぼす影響について調べた。426名の小・中学生が, 学習方略の認知及び使用を評定する質問紙に回答した。その結果, 学習方略の有効性を認知し, 好んでいる学習者ほど使用が多く, コストを高く認知するほど使用が少ないことが明らかとなった。また, メタ認知的方略は, 他の方略よりもコストを高く認知され, 使用が少ないことが示された。さらに, メタ認知的方略を多く使用する学習者は, 学習方略のコストの認知が使用に与える影響が少ないことも明らかとなった。

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (2 users, 2 posts)

[PDF][学習][*生活管理*] 「学習方略の有効性を認知し, 好んでいる学習者ほど使用が多く, コストを高く認知するほど使用が少ないことが明らかとなった。また, メタ認知的方略は, 他の方略よりもコストを高く認知され, 使用が少ない」

Twitter (3 users, 4 posts, 1 favorites)

佐藤純(1998)「学習方略の有効性の認知・コストの認知・好みが学習方略の使用に及ぼす影響」『教育心理学研究』https://t.co/fqq6MQpn1G → 対象が小中学生なので,メタ認知方略は頻度としては高くなく,またコストが高く有効性が認知されてい無い傾向。高校以上の傾向も知りたくなる研究。
…深い認知的処理を行う方略が表面的な認知的処理を行う方略よりも有効であることを知っているときでも、小学生は必ずしもそれらを使用するとは限らない…(中略)…既にもっている稚拙なルーチン(学習行動)が新しい方略の定着を妨げるのでは… https://t.co/OiS085jAZ9

収集済み URL リスト