著者
中田 英利子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.177-180, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
8

本研究では評定時期が学生による授業評価に与える影響を検討した.シラバスどおり進行した授業を対象に大学生248名にシラバスどおり授業進行したかを評価する際に想起した事象などを回答させた.その結果,評価対象回1週間後にその内容が想起されやすいこと,評定時期により評定値に差はないが対象回直後と1週間後は当日の内容から評価するが2週間後は教員の性格などから評価すること,1週間後と2週間後はノート参照せずに評価することが示された.以上から,対象回1週間後であれば,適切な授業内容を想起して対象回当日の情報から正確に評定できるという授業評価の妥当性と信頼性とが比較的担保できる可能性が示唆された.

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