著者
野口 康彦
出版者
法と心理学会
雑誌
法と心理 (ISSN:13468669)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.8-13, 2013 (Released:2017-06-02)

本稿では、子どもの心理発達のプロセスを踏まえたうえで、親の離婚を経験した子どもの心理について、特に喪失体験とレジリアンスについて言及した。また、親の離婚を経験した大学生を対象として、ベック抑うつ尺度(Beck Depression Inventory)の日本語版を用いた調査を行った。調査の結果から、親の離婚時と子どもの年齢は子どもの精神発達と密接に関連しており、思春期以降に親の離婚を経験した子どもは、親の離婚の影響を受けやすい傾向が示された。親の離婚に起因する子どもの心理的な問題の多くは、親が離婚する前の家庭環境が大きく関与している。親の離婚を経験した子どもが思春期において、親に対する葛藤をどのように体験するのかという点が重要である。

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子どもなりに築いてきた 精神的資産の喪失… #離婚 #パパとママ https://t.co/UuwtLm7QOq
「親の離婚を経験した子どもの心の発達」野口康彦 法と心理 第13巻第1号 https://t.co/WUIpGneIZA 「Constance(2004)は、両親の結婚生活の影響を受けるのはたいてい11歳以上の予どもたちであり、それは離婚以前の家庭で過ごしていた時間が長いためであるからだと述べている。」

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