著者
成末 雅恵 須川 恒
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-3, 2002 (Released:2007-09-28)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

湿地生態系の高次消費者であり,人間との関わりの深い集団繁殖性鳥類であるカワウの分布や個体数の変動は,カワウと人とのかかわりの変化や,湿地生態系の変化をもたらしている.カワウは戦前には国内に広く分布していたが,戦後減少し1970年頃には絶滅に瀕した.しかし,その後個体数は徐々に増加をはじめ,1990年代以降は急激に分布を拡大し個体数を増加させ,各地で営巣する森林への被害や内水面漁業への被害問題を引き起こしている.このような問題の現況を把握し,問題の解決に向かうために,カワウに関わる研究者が中心となって,1998年から2001年の日本鳥学会大会における4回の自由集会で,野生動物と共存していくための道を探った.

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カワウの集団営巣地では営巣に伴う枝折り行動で森林破壊が深刻化することがあるそうな https://t.co/rnEVvapwDg #けもフレ3 https://t.co/F7yfqwP8iT

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