著者
中井 実 大前 宗之 折原 貴道
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.51-55, 2021-05-01 (Released:2021-06-16)
参考文献数
19

北海道において,植栽されたナルコユリ(アマドコロ属)の根茎から発生した子嚢果について形態学的な検討を行った結果,Stromatinia rapulumと同定した.本種はヨーロッパではアマドコロ属を宿主とするが,日本では従来ツルドクダミが宿主とされ,日本産標本の菌と宿主の種同定には疑問の余地があった.本報告は,S. rapulumの日本で初めての確かな採集記録であり,新たにナルコユリチャワンタケという和名を提唱した.

言及状況

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J-STAGE Articles - 植栽されたナルコユリを宿主とする日本新産種<i>Stromatinia rapulum</i>(キンカクキン科) https://t.co/GS0WwsiWTG
図鑑ではハスノハタケの宿主はツルドクダミとなっているが。 これは先人が実の宿主Polygonatum(アマドコロ属)を、ツルドクダミの当時の属Polygonum属に読み間違えた為では、と指摘。 この度ナルコユリ(アマドコロ属)からの発生を確認して頂き、日本新産種論文となった。 https://t.co/gFpaRTAqFX

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