著者
瀬藤 乃理子 丸山 総一郎
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.395-405, 2004-06-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
53
被引用文献数
3

本論文では,日本でも社会的ニーズが高まっている遺族のブリーフケアの今日的意義を見直し,特に喪失悲嘆が強いとされる「子どもとの死別」を取り上げ,死別後に生じる心理・社会的問題とそのグリーフケアのあり方について,国内外の文献から考察した.子どもを亡くした家族のグリーフケアにおいては,当事者の喪の過程における心理的問題だけでなく,喪失によって引き起こされる家族システムの問題や,遺された兄弟姉妹への影響,悲嘆の重症化や慢性化に関連する心身医学的問題などにも対応していく多角的な視点が必要である.グリーフケアとは何か,ブリーフケアを行う際の注意点,今後の死別研究の課題について言及した.

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https://t.co/madJr9sff3 ↑ 瀬藤乃理子・丸山総一郎 子どもとの死別と遺された家族の グリーフケア 心身医学 2004年6月第44巻 第6号 時々、読み返している論文。 支援者向けのものだけれども、当事者が読んでも、役に立つのではないかと思う。
@kumi_na7 全く知識はないですが、グリーフケアなどの対応が参考になるかもしれません。 https://t.co/WYVegJcdRN

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