著者
羽白 誠
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.1237-1244, 2017 (Released:2017-12-01)
参考文献数
4

皮膚科における心身症では, 皮膚科治療に加えて心身医学療法を行う. その中には向精神薬を用いた精神科的な薬物療法が含まれる. 狭義の皮膚科心身症に用いるほかに, 一次性精神疾患や二次性精神疾患, 皮膚粘膜感覚異常症などにも薬物療法は行われる. それ以外にも皮膚科的な治療で難治性のかゆみや搔破にも用いることができる. 主に用いられる向精神薬は, 抗不安薬と睡眠薬と抗うつ薬であるが, 抗精神病薬や抗てんかん薬も用いることがある. 薬物療法は心理療法と違って, 特殊な技術は必要とせず, 診療時間もあまりとられることがないために, 皮膚科医でも簡便にできるものが少なくない. 皮膚科医にもっと普及すべき治療法である.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (12 users, 12 posts, 7 favorites)

皮膚科医向けの精神科的薬物の投与について、論文もあるんだな。心と身体が関係しているの考えると、医者の見立てでは皮膚科症状で向精神薬処方されても変な話じゃないよな。 https://t.co/PoAlf5brP4
デパス?と思ったけど皮膚科心身症での抗不安薬を投与するケースはあるのね https://t.co/eAVuw36ihe
皮膚科における精神科的薬物療法https://t.co/0JlUc6DhUk これ「神経性の慢性蕁麻疹では抗不安薬が有効であることが報告されている」と記載された論文も出ていますね。 皮膚科で使える抗不安薬に薬の記載もありますし、抗うつ薬も場合によっては使用が可能とも記載がありますね。 https://t.co/47KBMFSuBy https://t.co/sSddfPr6yy
へぇ https://t.co/OhJidp4BEC 帯状疱疹後神経痛における抗てんかん薬 そのほかかゆみや搔破が激しく,抗アレル ギー薬で抑えられないときに抗うつ薬や抗不安 薬を用いる. https://t.co/TTfArkYRzP

収集済み URL リスト