著者
若林 秀隆
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.40-46, 2022-01-18 (Released:2022-04-13)
参考文献数
36
被引用文献数
1

運動耐容能は,低栄養,貧血,肥満,サルコペニア,サルコペニア肥満でも低下する.サルコペニアで運動耐容能が低下する一因として,呼吸筋サルコペニアとサルコペニア性呼吸障害が考えられる.運動耐容能の改善には,リハビリテーション治療が重要である.しかし,食事摂取量が不十分な場合には,積極的な持久性トレーニングなどのリハビリテーション治療を行うと,運動耐容能はむしろ低下する.そのため,栄養状態に問題のある患者の運動耐容能を最大限改善させるためには,リハビリテーション治療単独では不十分で,栄養療法の併用が必要である.運動耐容能低下の原因に見合ったリハビリテーション栄養を実践してほしい.

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高齢者を対象とした時に運動療法と栄養は両面で考慮する必要があると思います。 低栄養や貧血時の運動耐容能なども記載されていて、とても勉強になります! 栄養と運動耐容能 - j-stage https://t.co/iWsHCLCD28

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