著者
飯島 毅彦
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.304-309, 2007 (Released:2007-08-12)
参考文献数
8

セボフルランは血液/ガス分配係数が0.63と低く, 導入覚醒が早い麻酔薬である. 麻酔の維持には広く使用されているが, 麻酔の導入には小児以外ではそれほど使用されていない. ハロタンの時代では緩徐導入といわれるように吸入麻酔による導入は時間がかかり, そのため, 血圧の低下や喉頭痙攣に悩まされてきた. 「ハロタンの呪い」 ともいえる悪い印象が麻酔科医に残っていると思われる. セボフルランのone breath inductionはきわめて速やかに就眠し, 喉頭痙攣, 血圧の低下も少ない方法であり, その速さは静脈麻酔薬に匹敵する. セボフルラン吸入による導入法のさらなる評価が望まれる.

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