著者
松崎 孝 森松 博史
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.219-224, 2017-03-15 (Released:2017-04-21)
参考文献数
26

●周術期の輸液管理は重要で,脱水と輸液過剰は術後合併症の点で有害である.●侵襲の伴う開腹手術における長時間の絶食はエビデンスが乏しい.●術中の維持輸液は術前の体重を維持する目的(ゼロバランスの維持)で施行すべきである.●周術期に1回拍出量を指標にした目標指向型の輸液管理は,合併症を有するハイリスクの患者群 で術後合併症や病院滞在日数を軽減させる可能性があるが,前向き研究では否定的である.●可能ならできるだけ術後早期に点滴は中止して,経口摂取を再開するべきである.●問題がなければ周術期の乏尿は経過観察すべきである.

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