著者
高橋 久昭 河西 信勝 鎌田 信悦
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.49-57, 1992-10-09 (Released:2010-09-27)
参考文献数
14
被引用文献数
2 1

1977-90年に当料で手術を行った甲状腺乳頭癌症例,新鮮例504例・2次例64例を対象に,リンパ節転移の部位・頻度・原発巣との関係などについて分析し,治療上の問題点および予後との関係について検討した。 気管前・傍郭清は新鮮症例454例に施行し,287例(63%)に転移が認められた。 内深頸リンパ節転移は新鮮症例164例(33%)に認められ,特に甲状腺内転移の多発している症例および低分化癌で転移の頻度が高かった。両側の深頸部に転移した症例では,高率に甲状腺の両葉に癌腫を認めた。 予後との関係をみると,深頸部リンパ節転移を認めた症例に遠隔転移あるいは頸部再発病巣の悪性転化による死亡が確認された。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (8 users, 12 posts, 3 favorites)

甲状腺がんは小さくても微細な転移は結構、見つかる。逆に言うと、微細な転移は甲状腺がんの進行度を示すものではない。※古い文献なので、治療法や予後のデータは参照しないように 甲状腺乳頭癌の リンパ節転移(PDF)https://t.co/sYLhhFPlfJ https://t.co/K65oUR5QQn
追記)「リンパ節に転移のある進行した甲状腺がん」という類の言動は本当に子供たちのためになっていますか?甲状腺がんは小さいうちからリンパ節転移があることがデータで示されている。甲状腺乳頭癌の リンパ節転移(PDF)https://t.co/sYLhhFPlfJ※古い文献なので対処方法や予後は参考にならない https://t.co/kgutp7BKtx
@parasite2006 ありがとうございます。「低分化がん」に対応しているのではないかということですね。わたしも当初はそう考えたのですが、(PDF)https://t.co/sYLhhFPlfJの図8,9で全体の1割以上あるのです。もっとも、こちらは「発症」症例なので、バイアスはあるとも思います。どう思われます?
高分化型乳頭癌、低分化型乳頭癌が現在のガイドラインのどの名称に対応するかわからなかったのだけど、甲状腺がんには術後診断で見つかるリンパ節転移が初期から有意に存在する。※古い文献なので治療方針、予後などはあまり参考にならない。/甲状腺乳頭癌のリンパ節転移(PDF)https://t.co/sYLhhFPlfJ https://t.co/9VXVbNglGx
リスクと隣り合わせなんてヤバい。逃げろ! 甲状腺乳頭癌のリンパ節転移 https://t.co/WNtJbmDziK

収集済み URL リスト